今日のラストラン

2004年10月30日

数日前に降った雪もどうにか溶けて、たぶん今年最後のお出かけ。

丸まる2日間降り続けたので気をもんだが何とか走れそう。問題は、士別と苫前を結ぶ「霧立峠」。



「いやいや、この気温は4月の霧立よりも暖かいぞ」と自分に言い聞かせたって「曲がった先がアイスバーン」という悪夢を、その昔経験しているので用心しながら・・・いや、用心してもホントに凍っていたら為す術が無いんだった。言い直そう。

・・・という悪夢を経験しているのでびびりながら峠を越える。

峠を越えると様相は一変して、苫前側は「普通の秋」。







羽幌でDEE君と合流し、飯を食ってからいざ出発。

後のお店は羽幌にしては大きな料亭「おきな」。20人以上のマスツー軍団でもへっちゃら。ただ残念な事に羽幌らしさを味わえるような魚定食などはない。

ここでDEE君の足もとに注目。彼は稚内からトランポでバイクを羽幌まで運んできたのだけど「出る時にポンとそこに置いといたのにブーツ忘れちゃった・・・」そうだ。タイヤもアスファルトの上ではかなり滑るタイプのものなので今回はのんびり走る。ま、時間もたっぷりだし♪




は?そうそうまだ言ってませんでした。

今回は「炭坑跡めぐり

羽幌内陸部は炭坑や鉄道の遺跡が点在し、あちこち見て回るのが楽しい土地である。川の側にボコンとこんなかたまりが建っているのを見つける気分は道祖神を尋ね歩いて見つけた時の気分に近い。

ところで話は全然それる。

下の画像は、二股に分かれた道が100メートルほど並行した後にようやく左右に離れていくあたりで、間を遮るものが無いので互いの道路を良く見渡せる。そこでね・・・・



ヒグマ」と遭遇しました。

僕らは右のトンネルに向かって走っていて、熊は左の画像の真ん中辺に立っていました。先頭を走っていた俺はトンネルの手前で止まって、右の道路に向かうとダムに行くんだよと説明するつもりで減速している最中に、こっちを見ている熊と目が合い、硬直してフルブレーキ。その音に驚いた熊が向こうに逃げ出すところを後からきたDEE君も目撃。熊の大きさは子牛ほど。熊との距離はおよそ20メートル。

このコーナーはけっこう深くて、熊は手前のストレートから見えない位置に立っていたので、最初からダムに行くつもりで左の道を走っていたらいったいどんな事になったやら・・・想像したくない。

・・・人を襲う事も可能な猛獣が子牛ほどの大きさをしているというのは、非常に怖いです。時々熊と格闘して撃退したなんて話があがるけど、よく腰を抜かさず立ち向かう事ができるものだと感心。

上京していた期間を除いても20年以上北海道で暮らしたわけだけど、野生の熊と遭遇したのは生まれて初めて・・・・
閉鎖された後、取り残された建造物がゆっくりと死んで行く様は周囲に不思議な、でもそんなに悪くない空気を作り出す。
今回同行者がいるって事で建物の内部にも入ったけど、中を撮るのはあまり趣味じゃないなあ。
満月がそこから覗く夜があるならまた行ってみようか?

一人で?

いやちょっと・・・誰か、デートしよう♪



DEE君と別れた後、夕暮れの海岸線をなぞりながら札幌へ向かう。

途中、浜益の露天風呂に入る。500円。温泉です。

なんだかめったやたらと気持ちのいい日で、このまんま延々と走り続けてもいいかも知れないと思ったが、猛牛組合の宴会場へ急ぐ。

その翌朝。風来パパさんお疲れさまです。

してその帰り。当別からえんえん雨。旭川は嵐山のダートも頂上付近で濃い霧に包まれたりしてシーズン最後のナイトランをなかなか楽しんで走る♪

あまりお勧めしないんだが、普段良く走っているダートに限り、一度くらいは夜に走ってみよう。もちろん一人で。ていうかむしろ一人で。何があっても自分一人で対処しなければならないという高い緊張感を持って走った方が安全に走れるもんだ。


控えめに勧める理由は良くも悪くも「危ないから」。ただ初めて走る人には「テンションの張り方」をまた一つ理解する事だけは保証。約束事は「自己責任」。本当に誰も通りかからないし、助けてもくれないし、携帯も通じない事が多いっす。