今日の巡回

どうせ天気が悪いのだからと、締め切りが迫っているコンペのイラストをちまちまちまちまと連休中ずっと描いていたのだけど、晴れるとさすがに嫌気がさしてくる。昼過ぎに切り上げ、午後の遅い時間にテリトリーの巡回へ・・・・

順調に行けば道北林道を美深から入って函岳へ寄り、夕闇がせまるピヤシリ林道を名寄へ抜けるいつもの「お散歩ナイトランコース」なのだが、土曜の夜から日曜日の間吹き荒れた台風並の嵐のせいで倒木が行く手を阻む。


林道に入ってからは、まあまあな腕前のライダーが走った痕跡がずっと続いていたが、この倒木の前で引き返した模様。ノコギリ等の準備が無いなら潔く引き返すのは正解。しかしパニアケースにいつもノコギリを入れている俺は倒木を切りつつ、意地汚く進むのだった。

進めど進めど倒木が邪魔をするなか、何本目かに切った倒木にパニアケースをひっかけてすっ転ぶ。自分が切った倒木に引っかけられて転ぶ・・・なんとまぬけな・・・。
しかしこの転び具合は・・・・エンジンがタイヤより下にある場合、かなりの怪力の持ち主でないと一人で起こすのは無理。よって、俺が切り開いた道を通って誰かが通りかかるのを期待しつつ、だらだらと撮影したり向きを変えたりするが、俺がこうしたトラブルに対峙する時、運良く誰かが通りかかってくれたためしは残念なことに一度も無い。その逆は多いのになぁ・・・
誰も来そうにないので舌打ちをしつつ、粛々と準備して起こす。アスファルトの上ならともかく、こんな状況でこのバイク(@230kg)を起こす時、俺は間違いなく「火事場のばかぢから」なるものを出していると思うな。背骨がミチミチミチッと音を立て、起こした後は滝のような汗がしばらく止らない・・・。

・・・あれだ。林道に入る前に「ちょっと引き返してコンビニで水を買っといた方がよくね?」とお釈迦様の声が聞こえたような気がしたんだが、幻聴じゃなかったんだな♪ちゃんとゆう事を聞けばよかった。
脱出成功♪疲れてカメラを持つ手がぶるぶる。雨上がりにしては土手のグリップがよくて助かった。

っと、脱出した時点でピヤシリは諦めて、函岳山頂へ寄るだけにする。ここでこの状態ならピヤシリも倒木の二,三本はあるだろう。明るいうちはいいけど暗闇でギコギコするのはうんざりだ。

山頂はやはり雪が降ったらしく、山小屋の陰に雪が溜まっていた(暗くて撮影せず)。きりっと冷え込んだ空気に雪の匂い。函岳山頂で雪の匂いがすると士別に雪が降るのも、もうまもなく・・・例年通り10月の終わりには初雪が降るだろう。


谷間の寂しげな灯は音威子府の辺りだろうか?天塩川が見える。