・・・・・さて。 |
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しばしお付き合い頂きましょうか。 |
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メインのステージでカラオケ大会が盛り上がる頃、向かい側の駐車場では明日、11日に行われる国際雪はね選手権の準備がぼちぼち始まる。 え?いいのかって、なにが?・・・は?あれ?あー大丈夫大丈夫。 あれは「ギ■■」と「ケ□□」だから。いえ違います。けっしてギロロとかケロロとかじゃありません。「ギ■■」と「ケ□□」。いや、伏せ字じゃなくてそういう名前。 |
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日が暮れて気温が−10℃を下回り出す中、白い息を吐きつつ会場の設営。 明日の段取りを確認しあいながら、ラインを引いたり、選手権で使われる木枠を組み立てたり。 |
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翌朝、寒くは無いものの雪国特有の空の下、小雪がぱらつく。 8時には選手達も集まり、ブリーフィングが始まる。 んじゃ、いっしょにどんな競技か説明して行こう。 |
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つっても、競技はいたって簡単。 よーいドンで木枠まで10数メートル走る。木枠は雪で満杯になっていて、雪の一番下に大きめの板が2枚。木枠に収まる形で敷いてあり、その下のどこかに旗があるから、雪を掻き出して板を持ち上げ、旗を取り出して戻ってくれば良い。 |
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雪を入れる前に審判が旗を配置する。 どこに旗があるかは審判にしか分からないように、木枠を布で覆って行う。でも旗は、たいていどちらかの板を持ち上げればすぐ取り出せるところにあり、基本的には体力勝負。 手前から二番目の木枠に腰掛けているのが審判。右手のそばにある赤い棒の様な物が旗(巻いてある)。 |
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中型ショベルローダーで雪を入れる。ザカーっと豪快! はじめの2,3回は雪が落ちる衝撃で木枠の位置がずれるので、スタッフが押さえる。 |
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たっぷりと、スコップで良く突いて空間が無いように・・・・ |
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「みっしり」というのはこういう時に使う言葉だ。 選手達にとっては優勝賞金50万円の前に立ちはだかる白い悪魔。 |
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女子の部の方は木枠をスポッと抜いて、雪をどかすのが「やや」楽になるように。 どう?内部はとてもいいみっしり具合だろ?みっしりフェチならきっとこの壁面の辺りに埋まって恍惚とした表情でハァハァ・・・・おっと話がそれた。 続きます |
開会式も終わっていよいよスタート! | |
4人1チームでひたすら掘りまくる。木枠に入れるのは一度に2人まで。 敷いてある板が持ち上がれば良いから、全部掻き出す必要はない。しかしその板を持ち上げられる程度まで出すのが大変。 |
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「ここを降りるのか!」 「降りて左へ100メートルだ!!」 すいません。なんのギャグか分からないすね・・・・ 人体と木枠の対比からどの程度の仕事量か想像付くだろうか? |
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早いチームはスタートからゴールまで2分強(!!!!)このタイムがどれほど化け物じみているか・・・目の当たりにすると分かります。 |
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予選は一度に6チーム。一般・女子合わせて50チームほど。 1試合終わると大型ホイルローダーが出動して雪を一気に片付ける。周囲に人がたくさんいる中をこの巨体が恐ろしいスピードで走り回る。 ピンとこない?では動画。去年ので申し訳ないけど。 そうして再び木枠を並べ、てきぱきとスケジュールを消化。お昼で予選全チームが終わるんだから段取り凄ぇ! |
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次はおなごのシーンを・・・ 続きます |
・・・・いや、その、女子の部は色々と気を使うんであえてこの方々を(汗 | |
この方々はたしか石狩から参戦したんだったか? |
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木枠が無いからといって、たいして楽にはならない。スコップやショベルでこねられた雪は結晶が潰れ、上白糖のような湿り気を帯びて重く、おまけに競技で使う「雪スコップ」も重さを利用して固い雪を崩す事ができるように、普通のスコップよりやや重い。 |
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板がどっち方向に並んでいるとかは二の次。こうやってとにかく崩して広げてゆくのが最速テク。女子の部も優勝タイムは2分強。こっちのおばちゃん達は、夏の間農作業をやっている人たちばっかりだからもう、本当に強いよ♪ |
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応援の皆さんもとても楽しんでいる♪見ているだけでも充分楽しいのだ。 |
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力自慢な方は来年、挑戦してみてはどうでしょう? ただ言っとくけど、週末スポーツマンレベルじゃ太刀打ちできないから。準優勝も多分無理。(やや挑発気味) こっちの「漢」は毎日毎日、雨の日も風の日も肥料を運ぶとか、馬鹿重いトラクタの部品を付け替えるとかしてるから地力が違うんすよ。勝負になるのは職業スポーツマンな人たちくらいじゃないかな? んだからパフォーマンス賞狙いをお勧め。コスプレ系・・・メイドさんの格好とかアニメの格好とかね。まだやった人いないよ♪狙い目だよ? |
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やってみたいと思ったらこちら「雪はね選手権公式サイト」へどうぞ。 |
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っと、そんなわけで・・・ |
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風が冷えて空気が青くなってきたし、そろそろ終了。 |
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また来年、ここでお会いしましょう♪ |
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士別美人が屋台でシュークリームを売りながら待ってるぞ♪(ちょっと背景があれだな) 来年もいるかどうかは知らないが。 |