今日のレポート



えーっと、もうだいぶ時間が経っているからあれなのだけど、8月に台湾からはるばる下川町までやって来たツアーの一行が「モミの木エッセンシャルオイルつくり」を体験。

撮影する事になったいきさつはまあ置いといて、これに同行したわけです。下川町で管理している人工林でモミの木を倒し、枝を払い、得られた葉でエッセンシャルオイルを作るというもの。

このイベントを主催している「森の生活」代表の奈須さんが、木の切り倒し方を説明。
細い木でも、倒れてきたら大怪我をしかねないので皆さん真剣。

1本の木を、交代でのこぎりで挽いて倒す。

こんな太さの木でも背が高いので、倒れるときはメキメキメキメキッ…ズズンッと結構な迫力。

倒したら枝をどんどん切り落とす。

切った枝は1カ所にまとめてから…

葉がついている細い枝の部分だけに切り分けて、コンテナバッグに。

数人がかりでなかなか時間がかかる作業。

ツアーで使われていた刃物類がどれも凄い切れ味で密かに感嘆していたとです。
この小鉈もストンとあてるだけで小枝がスッパリ。

1本の木からこれだけの量の葉が取れる。
今まさに袋を斜面へ落とすところ。運び降ろすのはそれなりにコスト(時間的肉体的)がかかるので地球の力を借りる。それがエコロジー(笑

途中でホウキダケを見つけた。食べられるんだったっけ??

エッセンシャルオイルを造る工場へ運びこんだところ。楽しそう♪

モミの葉を蒸留するためのかごに入れる。
装置はいろいろノウハウがあって撮影不許可。

それからおよそ2時間後。蒸留に使ったモミの葉を広げる。
広げて何をするかというと…

蒸されたモミの葉の強い香りに包まれる中で癒しの足湯。きもちよさそう。
今回のモミの葉はエッセンスオイルの為に蒸留しきったものだから完全に廃棄物。
そのほかに、適度に蒸したあと乾燥させて、枕の中身にしたものも作っているそうな。

いよいよ抽出されたエッセンシャルオイルを採取。蒸留水とエッセンシャルオイルが溜まった容器のふたを開けると、強烈なモミの香り。蒸留したてのものは鼻を近づけて直接嗅ぐとかなりきつく、眉間にツーンとくる。画像は上に浮いているオイルをすくっているところ。

足湯に使ったあれだけの葉の量から採れるエッセンシャルオイルは大振りのビーカーにこんだけ。
それでも今回のツアー客がお土産に持ち帰るには充分な量。下にたまった水(蒸気が冷えたもの)も使用可能。

林業に関わっているのでなければまず体験できない事ばかりなのでなかなか楽しめます。冬もやっているようなので、一度下川町で体験するといいかもです。木を切り倒すなんて…と眉をひそめる人には特におすすめ。疑問をぶつければその分だけ、いろいろわかってきますで。

下川町はほんっとに森と牧草地くらいしか無い(あと畑か)、あきれるくらいの田舎。
でも田舎にしちゃハイレベルな店多し。食事やスイーツでがっかりしない土地なのは保証。
http://d.hatena.ne.jp/tett_k2/20090701#p1
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