今日のライトピラー

f:id:tett_k2:20140112121300j:plain10日の夜は名寄市ピヤシリスキー場でライトピラーが出現。撮影は19時ごろ、気温は−10℃ほど。
もともとこの地では「ダイヤモンドダスト」が起こすサンピラーが知られているが、ライトピラーは雲の中に存在する「氷晶」が降ってきて特定の条件の時に光を反射して起こす現象だとか。では氷晶で起きて雪だと起きないのか?と調べたら、そもそも「雪」も氷晶に含まれるので「氷晶」と「雪」という分け方はできないもよう…

理屈は抜きにして、ライトピラーが起こる時に現場ではどんな雪が降っているのか?スキー場の駐車場で降ってくる雪を採集して撮影したのが下の画像。

f:id:tett_k2:20140112121306j:plain雪の結晶を撮影する時、1度黒い樹脂板に雪を受け止めて、目ぼしいものを選んでから台に移して撮影するという手順上、目立たないものをはじいてしまう。

これらの雪は大きくても3ミリ以下。だいたいが2ミリから1.5ミリ径なので、肉眼では何となく6角形をしている小さな小さな氷の小片にしか見えない。樹脂の上で粉雪に混じって少なくない割合で、スパンコール、もしくはまな板に貼り付いたうろこのように光を反射してるものの一つ一つはまるで目立たない。初めの間は大きく成長した目立つ結晶を探していた事もあって「眼中になかった」(笑)あまりに小さいものは撮影が困難でめんどくさいしね。

雪を受け止めては灯の下で目立つ結晶を探す行為をしばらく繰り返して、どうしてこんなに目ぼしいものがないのだろう?と考えた時、はじめてこの「スパンコール」に目が行き、そしてようやくどうやらこれがライトピラーを作り出す「素」らしいと気がついて、撮影してみた次第。

ライトピラーを眺めて「こんな時にどんな雪が降ってるのかなー」とまで考えていながら、いざ撮影する時はこれまでのように目立つ結晶を選ぼうとしていたんだからちょっとこう、なんていうか血の巡りが悪いよね…

さまざまな模様が刻まれているのに上手く光を当てないとまったく写らないほど透明度が高いので、照明やストロボの位置をあれこれ検討して撮影はなかなか困難だった。