今日のぬこ


5月に入ってゴールデンウィークも終わったというのに凍えるような風が吹く日、仔猫は事務所の前で叫んでいた。この寒さだし、街中といえども日が暮れたらキタキツネが時折うろつくような糞田舎である。命を落とすのは時間の問題だろう。

出ていって抱き上げたのは本当に「うっかり」…いや違うな。抱き上げる時にはすでに「飼い主が見つからないなら俺が飼う事にしよう」と思っていたぞ。だから「あーやっちゃった」と、これから10数年は共にするかも知れない命の重さを感じつつ保護することにした。


それから早一ヶ月。告知はしたものの飼い主は現れず事務所猫として飼う事に。
家に連れて帰って『らら』に会わせてはみたが、ららの方で警戒がひどくてなかなかなじんでくれないのがこのところの心配の種…

『さくら』……出会った5月は、道北の桜が咲く季節。雌だから『さつき』でもいいのだけど、さつきよりもう少し響きを柔らかく、桜のように愛されてほしいと名を『さくら』と決定。鼻も桜色だしね。

らら共々時々出てきます。よろしゅうに。

ええ、かわいいですとも。