今日の築別

羽幌炭鉱跡から北へちょこっと行くと今度は築別炭鉱跡。
歴史の順番としては築別炭鉱が先で、その後上羽幌、羽幌と炭鉱が出来、戦後の復興を支えたそうな。*1
当然、町も炭鉱のそばに出来、聞くところによると町の水道電気代はただだったとか。*2

築別は立ち並ぶアパート群が有名で、肝試しの名所にもなっている様だが、このアパートに人が住んでいたのはわずか1年足らず。閉山寸前に炭鉱の健在を誇示するかのように建てられたそうで、なるほどちょっと入ってみても、室内の人が手を着きそうなあたりに手垢がほとんどなくてきれいなのが見て取れる。知ってしまうと「幽霊が出るほどには人の念が染みついていないな」と拍子抜けしてしまう。

ネットではよく調べている人がいるもので、上のこれ↑水を供給するための塔かと思っていたら、さにあらず。映画館の映写室の残骸だそうだ。なにをどうやったらこれだけが残るのか?座席の骨組みも残りそうなものだ…

「なにか写ったりしない?」
これまで万を超すデジタル画像を写してきたが、ただの一枚も撮れた試しが無い。そしてこういうところで「なにか」写るにしてもだ、割れた窓から虚ろな目でこちらを見る抜け殻のようなものではなく、あの当時「日本の復興を支えている」と誇りを持って明るく生きた人たちの姿が写って欲しいと思うのだ。

*1:戦後の大事な歴史なのだからいずれきっちり調べるつもり

*2:どこかで読んだ気がするのだけど定かではない