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今日のニペソツ山

その日(12日)、山で泊まったのはもう一人いて、その彼がいうには「さっき山頂まで登ってきたのだけど、テントを持たないのにこれから山頂へ行くという男とすれ違った」
天狗岳辺りから山頂へは速くて一時間半。行って帰って3時間。14時にすれ違ったとして天狗岳まで戻ってくると17時になって完全に日没。それから下山するとなると暗闇に等しい中をルートが解りづらい岩場がしばらく続く…下山するなどおよそ無理。

それがだ…

翌朝下山する時に、登ってきた二人が先に下山していた彼からその話を聞いたらしくて「誰かいなかったか?」と言い出した。それはつまり彼はルートのすぐ横にテントを張っていたにも関わらずその男の下山を確認していない。(もちろん俺も。ルートから離れたところにいたし)
そうして下山時にすれ違ったこの二人は天狗岳まで行ったものの、強すぎる風に辟易してすぐに下山を開始して途中で俺に追いつき、「山頂まで行っていないから分からないが誰も降りてこなかった」と…


登山口に到着して下山の報告記録ついでに入山リストを調べたら…
その日の午前に下山したのは俺と彼とこの二人の4人
夕べおかしな時間に下山した人は「無し」
昨日の日帰りは全員下山している…

「そんな人いないですねぇ…」
「車の数も合ってるしな」
「じゃあ幽霊だ」
「あー…幽霊ですか、じゃあしょうがないですね」
全員「わはははは」

自分が入山している時に遭難者が出るとやたら気が重くなるが、幽霊となると話は別で、とたんに気分が軽くなる。(これはこれでいろいろ問題だ…)


山というのは、いろんな事が起きるものだな。

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日没直後の、天狗平から望む大雪山連峰。