今日の敗退

前日の天気予報はすべてがダメだと告げていた。しかし山の上では天気がまったく違うことも多々ある。そこに一縷の望みをかけて登ったのだが…

12日、ペルセウス流星群狙いで美瑛富士の取っ掛かりにある避難小屋のそばにテントを張る。夜間はまったく雲が晴れず…翌朝13日、早朝から激しい雨。テントを揺らす風の中「雨の登山道は転倒しないように神経を使うから消耗も激しいだろう。これは下山に全力をかけたほうがいいかも知れんね…」と予定していたオプションのオプタテシケ登頂をあきらめて撤収。

下山中、ルート途中の岩場に入るまでは雨でドロドロの道がつづき、バランスを崩して手をつくこと数知れず、大転倒2回。右肩を軽く捻挫してしまう。天気はというと小屋付近はずいぶん悪かったのに下るほどに穏やかになり、登山口まで下りた頃には晴れ間さえ出て来る始末。なんだか山に嫌われたかのような2日間だった…

紡ぐのは雨粒で辿る星座
下山の途中、どうしても撮りたくてザックを下ろし、濡れないように中にしまい込んだカメラを取り出して撮影したクモの巣。手早くやらないと手から立ち上る湯気でレンズが曇ってしまう。山とカメラの相性は雨が降るとあんまり良くないなぁ…