今日の道北

士別ではさらさらと流れている天塩川もさすがに幌延まで来ると穏やかに、いかにも海へ流れ込む大河な表情を見せる。

幌加内の新そば祭りで今年度の新蕎麦(本当に新そばなんだっけ?)を味わった後、一気に北上。幌延は「トナカイ観光牧場」にて前々から気になっていた「トナカイの肉」を食す。

「ローストトナカイ」はですね、「脂身の少ないオージービーフのヒレ肉ステーキです」と出されたら、たぶん何も疑問を持たずにに食べてしまう。それくらいにおいの少ない赤身だけの部分でできていたね。「トナカイのシチュー」はもう少しはっきりしていてこちらの方が「トナカイ肉の旨味」が味わえる。羊の肉より全然癖がないのでもう何年かしたら「幌延のトナカイ」というブランドで生肉が流通しそう。というのも、いまのところSPF豚と並んで「羊由来の狂牛病」とは無縁の健康な肉だから。(たぶん)

ところでトナカイ、今回初めてまじまじと見たけど、めちゃくちゃかわいいっ!!食事の時にうっかり普通の女の子や子供相手に「これがさっきまで遊んでたトナカイさんの肉だよーん」なんて言ったら、その瞬間一騒動起きそう。牛とは違うし、角はあるけどシカとも違うし、なにより鼻先が毛に覆われていて牛のようにべたべたてらてらしていないところは高得点だ。ただ声だけがかわいくない。特に子トナカイ。子供に似付かわしくない野太い低音で「べぇっ!ぼぉっ!」と鳴く様子はちょっと引く。

・・・・・年をとると神経が太くなるもんで、生きたトナカイを見て楽しんだ直後にトナカイの肉を食べても、逆に肉がおいしく感じられるな♪いいんだかわるいんだか?