今日のクローン

「ペットは彼(彼女)以外はいらない。似たような子なんていらない!○○○と呼べるのはあの子以外に無いんだ!もう一度合いたい。もう一度一緒に生活したい・・・」愛するがゆえにそう考えがちだ。

それは間違っているとは言わない。「感情」としてはとっても正しい。


でもそこはぐっと堪えて、もう少し目を広げるべきじゃん。
注ぐべき対象を失ってあふれ返ってしまった愛は、明日ガス室に入れられてゴミとして焼却処分される命を一つ拾い上げるのに使っても良いんでは???

俺はペットのクローンは良い、悪いではなく、無意味だと思うな。
ペットといえども育った環境を完全に再現しない限りは、姿形が再生されるだけで「あの子をあの子たらしめていた」性格にはならないだろう。同時に生まれる猫なり犬なりの兄弟が全然違う性格になっていくんだからクローンが同じ性格になるはずが無い事くらいすぐわかりそうなもんだ。普通の人が「クローン」に求めるのはただ一つ、あの年月を一緒に過ごした記憶を持ったままの「あの子」。それが望めない以上は無意味です。




・・・・・・・・・・でも
もしかすると、何度も何度も再生して飼ううちには、初めからあなたの事を知っている子が現れるかも知れない。あるいは記憶を植え込む技術が発達するかも知れない。そんな時代がきたら、「気持ち悪いけどかわいいから許す」かも知れない。