雪国でちょっとまじめにスキーをやる人なら、たいていワックス掛けのための道具を持っている。 その技術は、普通は父や兄から教わるものだが俺の場合はあいにく二人ともまじめにやっていなかったので、全て先輩の見様見真似と後年は本から得た知識。 |
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小学生の時は専用のアイロンとかワクサーを持っている中学生がスゲーかっこよく見えて、うらやましかったのを覚えている。 俺はと言えば、母のアイロンを持ち出してワックスがブシューっと煙を噴出するような最高温で溶かして、ついでにソールまで溶かして青くなった揚げ句に「いつまでもアイロンからワックスの煙が出る」と怒られたり・・・ |
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エッジだって鏡面になるまで研ぎ上げたのはいいけど、角が丸くなって全然意味がなかったり、あやふやな角度に研いでまともに曲がらない板にしてしまったり・・・昔は値段の安い板はソールの研磨がいい加減で波打っていて、しかもけば立っていたから丸まる一日かけてペーパーで水研ぎしたもんさ。 たいていは手を入れれば入れるほど「駄目な板」になっていったな。それでも自分のチューンを信じて大会に臨んだね。 |
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父親がはんぱに賢いために、いつも実力相応の板やブーツしか買ってもらえず、きらびやかなメーカーもの(ロシとかアトミックとかさビンディングはルックとかさ)を履いている友人になんとなく引け目を感じていたので、スキー部にも入らず(誘われたが)ずっとお気楽スキーヤーだった。 ま、それもいいさ。 ・・・・あれだな、子供にはいい道具を買ってあげた方が間違いなく伸びるよ? |
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でも中学生で「OGASAKA」のレーサーなんぞ履いているのを見るとやっぱり「な・なまいきなっっ!!!」と思っちゃうね。 ところで「遊んでいて怪我をしたので休みます」と言うことのできない人は、ビンディングだけは良く勉強して調整した方がいい。転んだら必ず外れるように。お店の人は「客のプライド」を考えて強めにセットする事もありますんで。 |
そうそう!今度選んだ板。K2 のESCAPE でサブネームが「Rider」!!ライダーですよ。ライダー。んふふふ♪バイク乗りの心が刺激されましたん。