今日のかぐわしい話

総じて空気のおいしい道北だが、そうでない日もあって、風向きによっては牛舎や豚舎のにおいも漂ってくる。冬なんかは士別全体が日甜の砂糖工場から流れるビートを煮詰めるにおいに覆われる日が多いし、暑い日が続いたこの頃は害虫の増殖を抑えるために撒かれる農薬のにおいが風に乗ってやってくる。

また聞きした話では、退職して士別に居を構えたものの、隣が農家だったせいで春にまく堆肥のにおいの強さに乱心し、警察を呼んだという人がいたらしい。

いや、本当の話だってば・・・だから本当だって。うそ臭いけど、俺も知っている人の話だから・・・(ボソボソ)

田舎に住むなら、近所に農家があるということは何らかの飛散物・・・春先の融雪剤から堆肥や農薬、地質改善の石灰など。があることなどわかっているべき事のはず。

して、堆肥でこれだから農薬をまいたときはさぞ大騒ぎしただろうと思ったら、そんな話は全然聞こえてこない。そこが不思議なんだよな。においこそ少ないものの、あたりが白く煙るほどたっぷり撒かれる農薬が風向き次第で家に入ってくることの方がよっぽど恐ろしいはずなんだが?まあ「ものさし」はひとそれぞれかぁ。

この人、お隣との関係は金輪際修復されないんだろうなあ。(ずっとそこに住むのに・・・)もし修復されているとしたら、それは絶対「お隣さんの度量がとても大きい」おかげだろうなあ。

「田舎暮らし」というのはそんな「臭い」側面もあるから。
でもだいたい毎日、いいにおいに包まれているよ。
今の時期、8月中旬まではソバの花が満開ですごいっす。