今日のラリー



ヤグルマギクが咲く季節に芦別からスタートするラリー
A-TEC CROSS COUNTRY RALLY HOKKAIDO 4DAYS
全国から集まった60人が7月の連休をめいっぱい使って北海道を走りまくる。

知人友人が出ているので撮影&手伝いをば・・・
は?あんたはもう出ないのかって?
金無くて・・・はははは。

まとめました



本来の使われ方をする幸福なバイクたち

次々と生産されるオフロードバイクの中で「ラリー」を体験できる車体は、どれほどあるのだろうか?

「物」はその持ち主と一緒に強烈な体験をすると、ある種の記憶が蓄積されるそうだ。持ち主と触れる面積が大きいほど、肌との距離が近いほど、より鮮明に記憶されるそうだ。本当かどうかは知らない。もしその話が本当なら、このバイクたちはきっと「夢のような幸福な時間を過ごした」と記憶するに違いない。
「夢のような幸福な時間」はエントラント(ライダー)も同じで・・・・

その日のスタートからの積算距離とポイントごとの距離、そのポイントで右に曲がる、左に曲がるという矢印などが描かれている「コマ図」に従って一日中走るという行為は・・・・

修行僧のようにストイックなようでいて実は、自分とコマ図、バイク、そうしてヘルメット越しに見える風景との間でそれ以外を何も考えないとても濃厚な時間を体験できる。

毎日はっきりとした始まりと終わりをこのゲート*1で体験し、なんだかお祭りを追って移動しているような軽い高揚感は、自分の体に騎馬民族のDNAが混じっていると確信する人間にとっては非常になじみやすく、危険だ(笑
3日も続くとその後はもう、この生活がずっと続いて欲しいと考えるようになる。

だから終わってしまうと寂しくて、いつかまた、あの世界へ帰りたいと思ってしまうのだ。

*1:ゲートはその日のゴールで組立て、翌日全員がスタートするのを見送ったら解体され、次のゴールでまた組み立てられて、エントラント達を待つのだ。