今日の空



その証拠にあっちの空は夏の雲じゃないか。ここは間違いなく夏と冬の境目でこの土手を上がれば、向こう側はきっと緑の草原が広がっているのだ・・・・・


冬の初めには決まってそんな夢を見る。


そうして、結末もいつも同じ。
土手を越える為についた手の冷たさに「ああ、これは夢だ」と我に返って目が覚め、布団から出ていた手を引っ込めるのだ。