今日の明るい農村

サイトの作業風景のページだけ俺が更新を請け負っている農家から「ぼかしを作っているから撮りに来てよ」と呼ばれる。
有機肥料で野菜を作る農家は雪に閉ざされる冬の間、肥料となる「ぼかし」を作るのだそうだ。材料は、選別ではじかれてしまう割れた小豆や大豆などの豆類、その他。材料のレシピは別に秘密なわけではないが、それぞれの農家が何かしらのこだわりを持っているらしい。
一見土のように見える部分が「ぼかし」としてでき上がりつつある部分で、原材料が豆類だけあって味噌のにおい。
凍りついた保温用の毛布をはがしてショベルで起すと、マイナス10度以下だというのにもうもうと湯気が立ち上り、この寒さでもしっかりと発酵しているのだとわかる。
「化学肥料を使っていた頃は土地が痩せてゆく一方だったのが、今はやればやるほど土地が良くなってゆくのが感じ取れる」と自信に満ちた笑顔で話すじい様がかっこよかったぞ。